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足立区竹ノ塚の

鍼灸整体院

​扁桃処置

長野式治療の根幹のひとつである扁桃処置を紹介させていただきます。

 

 

 

扁桃腺病因論

 

慢性疾患の病原巣として、扁桃の炎症が全身に影響を与えているという考え方があります。

 

私の鍼灸治療の師匠である、故長野潔先生は早くからこの扁桃腺病因論に着目し、扁桃腺の炎症を鍼灸で抑える事により様々な慢性疾患に対して著効である事に気づき鍼灸雑誌や著書で発表してきました。

 

医学博士の西原克成先生も、多くの著書の中で、

「扁桃腺の炎症が血流にのって全身にまわり細胞内のミトコンドリアの活動を低下させ、免疫反応を狂わせている」と言われています。

 

私自身も長野潔先生の扁桃腺処置を数多く追試し、確かに扁桃の炎症が身体中に影響している事が分かっています。

 

「風邪は万病のもと」と言われるように古来から風邪=扁桃の炎症が全身に影響を与えている事が分かっていたのだと思います。

 

慢性扁桃炎とは

 

扁桃は、咽頭扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃(ワルダイエル扁桃輪)の扁桃で、

 

1、外来の抗原刺激に対して活発に免疫応答する免疫の第一線基地(免疫臓器)であるとともに、

 

2、生理的慢性炎症臓器(感染臓器)であるという矛盾した性質がありバランスを取っています。

 

この様なことから扁桃は慢性疾患の病原巣となりうるものです。

 

扁桃を病原巣として、菌体成分、細菌毒素、或いは細菌の障害等はリンパ管や血管を介してその人の弱い所に行き炎症を起こさせ、それが慢性化している場合が非常に多いです。

 

のど風邪を起こしやすい人などは慢性扁桃炎の疑いがあります。

 

根本的改善としてこの扁桃炎に対してのアプローチが必要な方もいらっしゃいます。

 

扁桃を治すという事は、いかに慢性的疾患を治すかという事に関わる重大な治療概念になります。

 

扁桃の弱体化の要因

 

様々な要因で扁桃は弱体化します。

ご自身でも一つのチェックポイントとして参考にして下さい。

 

・疲労

 

疲労は免疫系を含め身体の全ての機能の低下を引き起こします。

 

・ストレス

 

過度のストレスは自立神経系を乱します。

自立神経と免疫は密接に関わり合っています。

 

・加齢

 

身体の自然な反応として加齢とともに全身の機能は少しずつ低下していきます。

 

・甘いものの摂取

 

血糖値が高過ぎると血管壁を傷つけて、その傷から炎症が血流をつたい全身に回ります。

 

また高血糖の方は血液の粘性が高く血流が悪くなる為に免疫系を含め様々な機能の低下を引き起こします。

 

・外傷

 

外傷の炎症が血流をつたい、全身に回ります。

 

 

 

 

慢性扁桃炎の治療

 

鍼灸治療では扁桃炎の反応点(首や喉の周りの圧痛)(脈の状態)を緩解させることで、難治な慢性疾患に対して著効をあげています。

 

具体的なツボや経絡は、

 

肺経→免疫力向上のため

(魚際、経渠、尺沢、狭白、)

 

大腸経→炎症抑制のため

(手三里、曲池)

 

腎経→副腎皮質機能(疲労)向上のため

(築賓、復溜、照海)

 

を身体の反応に合わせて使用します。

 

また、扁桃炎は瘀血症や副腎疲労症候群とも深く関連し合っていますので複合的に身体をみていく事が重要になります。

 

扁桃の二次感染症に関係のあるとされる疾患

 

基本的には「〜炎」と呼ばれる疾患は全て扁桃の処置をして上げる事で早期の回復が見込めます。

 

「喉の炎症、火事の元」

火元を消すのが、第一原則です。

 

(a)運動器疾患

 

全身の結合組織

 

リウマチ性関節炎、アキレス腱炎、筋炎(筋肉痛)、骨炎、骨髄炎、坐骨神経通等

 

 

(b)消化器疾患

 

胃腸炎、胃潰瘍、胆嚢炎、胆石、虫垂炎、肝炎等

 

 

(c)循環器疾患

 

心囊炎、心内膜炎、心筋炎、心臓神経症等

 

 

(d)泌尿器疾患

 

 

腎炎、腎盂腎炎、突発性腎出血等

 

 

(e)皮膚疾患

 

リウマチ熱、エリテマトーデス、結節性紅斑等の膠原病、慢性蕁麻疹、湿疹、乾癬

 

 

(f)眼疾患

 

虹彩炎、毛様体炎、脈絡膜炎、視神経炎等

 

(g)その他

 

全身倦怠感、腰痛、肩凝り、気管支喘息、扁桃が弱いと膝に水がたまり易い、

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